- 著者
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金高 正典
高橋 敦子
東 聡志
- 出版者
- 北陸作物・育種学会
- 雑誌
- 北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, pp.11-14, 2005
水稲移植栽培における使用苗箱数を減らすことを目的として, コシヒカリの稚苗を密播で育苗し移植後は疎植栽培(播種量250g/箱-栽植密度11株/m^2)するもの(以下密播疎植)と, 慣行栽培(140g/箱-18株/m^2)の生育の違いについて検討した.密播疎植で必要な苗箱数は慣行の約3分の1であった.密播疎植は慣行に比べ株当り茎数では多いもののm^2当り茎数は少なく, 葉色は濃く推移し, 出穂期は2〜3日, 成熟期は1日程度遅れた.密播疎植は穂数が少なくなるため精玄米重は慣行栽培より10%程度減収したが, 玄米の外観品質は同程度であった.