- 著者
-
鈴木 秀雄
- 出版者
- 関東学院大学人間環境学部人間環境学会
- 雑誌
- 関東学院大学人間環境学会紀要 (ISSN:13489070)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, pp.1-16,
The purpose of this study is to clarify the denotation and connotation of a concept of"Therapeutic Exercise< in terms of a taxonomical point of view such as the cognitive,affective and psycho-motor domains. In this study Therapeutic Exercise is also discussedin terms of maintaining mobility and obviating the need for care. More over, a conceptualframework is discussed, within which important trials to establish a hierarchical order ofspecific exercises and instructions for Therapeutic Exercise. Therapeutic Exercise in thispaper is defined as an integral part of physical recreation as well as an essential domain oftherapeutic recreation.要介護予防運動指導者資格制度が導入され、既に660名を超す公認指導者が養成されている。日常の身体運動が容易に要介護予防運動になるというものではなく、意図的に計画された身体運動の実施により要介護予防ができるのであり、その視点から要介護予防運動指導特論が論じられている。概念の共有化には、その概念自体の外延と内包が曖昧であるほど、概念の特定化と焦点化が難しいのは当然である。本稿は、要介護予防運動指導特論の教育課程の内容を特定化し、健康を有する人へのプログラム提供と、既に課題を抱え可動性の維持に対する問題をかかえていたり要支援・要介護になっている人への自立支援プログラム提供という二焦点化を明確に捉え要介護予防運動、即ち、"療育、療法、治療的運動(therapeutic exercise セラピューティックエクササイズ 商標登録出願中)<の提供を快追求と癒しの両側面を持つ形態で進めていくことを意図するものである。