著者
三浦盛生 鈴木輝彦 太原育夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.175-176, 2013-03-06

雑談のような非タスク志向型の対話システムは会話の流れが複雑になるため,対話の表面的な部分にしか触れない人工無脳的なアプローチでは実現が困難である.そこで,本研究では実際の人間同士の対話を参考にして,発言の種類や対話の流れを具体的に定義した対話のモデルを作成し,それを対話システムに利用するアプローチを検討した.この対話モデルにより,限定的ではあるが,人の対話の流れを網羅することができ,これを対話システムに応用することで,非タスク志向型の対話を行う対話システムの知識の利用や会話の流れの制御をより柔軟なものにすることが可能となった.