著者
長友 美穂子 松田 安弘 山下 暢子 吉富 美佐江
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立県民健康科学大学紀要 (ISSN:18810691)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.55-75, 2014-03

目的:カンファレンスを運営するチームリーダーの行動を表す概念を創出することにより,その総体を明らかにし,カンファレンスを運営するチームリーダーの行動の特徴を考察する.方法:研究方法論には看護概念創出法を適用し,2病院4病棟におけるカンファレンス時のチームリーダー,チームメンバー,看護師長の相互行為場面を参加観察法(非参加型)によりデータを収集し,持続比較分析を行った.結果:カンファレンスを運営する9名のチームリーダー行動の21現象274相互行為場面を持続比較分析した結果,【業務と討議内容考慮によるカンファレンスの開始と進行】【看護問題の早期解決に向けた他職種への相談】など,12の概念を創出した.結論:カンファレンスを運営するチームリーダーの行動を表す12の概念を明らかにした.また,考察の結果,カンファレンスを運営するチームリーダーの行動を表す12概念は,5つの特徴をもつことを示唆した.