著者
長沢 徹明 梅田 安治
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.123, pp.49-55,a2, 1986-06-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
27

土塊の透水性と保水性により, 凍結融解に伴う構造性の変化を検討した。まず, 凍結融解の前後で透水性は増大する。これは, 系内に粗大な間隙が形成されたことを意味する。また, pF~水分曲線が凍結融解前後で特徴的な変化パターンを示すことと合せ, 凍結融解による構造変化を次のように模式化した。すなわち,(1)構造単位の収縮(2)単位間々隙径の増大,(3)単位間々隙径分布の拡大, であり, 凍結融解過程で非可逆的に現れる。