著者
長谷川 俊勝 平野 徹
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.923-925, 1969-04-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
6
被引用文献数
1

NaHSO3水溶液中にDASを懸濁させると,両者の付加反応は進行するが,付加化合物の組成はDAS1molに対してNaHSO3は1molであった。このような付加物のうち,イオウ含有率6.25%の試料で240mμにおける紫外吸収極大は消失した。この吸収極大がDASのアルデヒド基に関係しているかどうかについて,n-ブチルアルデヒド,フルフラール,ベンズアルデヒド各水溶液にNaHSO3水溶液を添加し,その吸収極大の変化を追求した。その結果,それはアルデヒド基による吸収と考えられるが,RおよびK吸収帯への帰属については今後検討しなければならない。