著者
北本 拓磨 長谷川 晃平 添田 泰弘 長谷川 光司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1-3, 2013

本研究では,おしぼりの色が使用時の手の温度感覚に与える影響を明らかにすることを目的としている.実験では,被験者に対し一定温度の白色おしぼりと,温度差を付加した色おしぼりを提示し,どちらが温かく感じるかを一対比較法にて評価させた.色おしぼりは,赤,榿,黄,緑,青および紫の6色相,ペールおよびビビッドの2トーンを組み合わせた全12色を用いた.得られたデータに対して,曲線近似を行い,回答率が50%となる温度差を算出した.その結果,最も温かく感じているのはペールの赤色で,実際のおしぼりの温度と手の温度感覚との差は0.77℃であった.一方,最も冷たく感じているのはビビッドの青色で,実際のおしぼりの温度と手の温度感覚との差は0.95℃であった.