著者
船附 秀行 Suvorova Galina N 関村 潔
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.275-277, 1996-09-01
被引用文献数
3

ソバは,一般的には無限伸育性であることから,収穫適期が決め難く,早刈りして,未熟子実の混入比率が高くなったり,遅刈りして,脱粒子実が増加したりする傾向がみられ,問題となっている.現在まで,ロシアやスロベニアにおいて有限伸育性のソバ変異体が単離され,それらから品種も育成されているが,外国産ソバは,風味が劣るとされており,また,風味に関与する遺伝子も同定されていないことから,外国産ソバから有限伸育性遺伝子を導入した場合,晶質の維持が困難であることが予想される.そこで,有限伸育性のソバ変異体を見出すため,著者らの研究室で育成された品種を含む日本産のソバ8系統を用いてスクリーニングを行った.