著者
阪根 健二
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.15-22, 2006-09

香川大学教育学部では,近年,学生ボランティアの参加数が急増している。これは2000年度から,香川県教育委員会と連携して学生ボランティア派遣事業を開始したことによる。この事業によって,これまで多くの学生が公立小中学校でボランティア活動に従事してきたが,実際の学校現場を体験するだけでなく,教職の「使命」や「意義」を習得する絶好の機会となっている。しかし,この派遣事業が,実際の受け入れ先である学校にとって有効な活動になっているのか,これまで全県調査をしたことがなく,特に受け入れ先での学生の活動実態を把握する機会がなかった。そこで,全県の小中学校を対象とした調査結果を分析し,学生による"学校ボランティア活動"の成果と課題を考察する。