著者
國枝 晋二 阿部 頼政
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
舗装工学論文集 (ISSN:18848176)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.13-24, 2003 (Released:2010-07-30)
参考文献数
10

路面の不陸は乗り心地のみならず, ハンドル操作にも影響を及ぼすと考えられる. そこで, 著者らは車輪が接地する4点の高低差で表される路面の形状に着目し, 操舵を乱しやすい路面を表す指標「ワンダリング指数 (WI) 」を開発した. 本論文は車輪が接地する4点の相互関係と運転者が行う操舵仕事との関係から, WIの有用性とその測定法を検討するものである. モデル区間における実験の結果, WIと操舵仕事には関連性のあることがわかり, 測定法も使用にたえうる精度であることがわかった. これらの結果をふまえ, 路面性状自動測定車へWI測定システムを搭載するための具体的な方法を提案する.