著者
陳 信良
出版者
大東文化大学
巻号頁・発行日
2020

本論文は秦漢簡牘文字の字形変遷とその背景を論じる。戦国後期から後漢に至るまでの期間に書写されたと思われる簡牘文字(ただし、戦国後期の資料は出土地域から秦簡と判断されるものに限定し、楚簡などは含めない)と、それに見える字形の変遷とその原因を分析する。具体的に字形の変遷を検証できるよう、字形データベースも構築し、統計的な傾向についても考察した。