- 著者
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伊勢 秀夫
飯塚 成美
小林 勝
立花 継信
- 出版者
- 公益社団法人 高分子学会
- 雑誌
- 高分子化學 (ISSN:00232556)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.319, pp.873-878,938, 1971-11-25 (Released:2010-10-14)
- 参考文献数
- 9
レコードの射出成形に適する材料と射出条件を求めるため実験した。材料としては塩化ビニル。酢酸ビニル共重合体, ポリメタクリル酸メチル, 特殊配合ポリスチレンをとりあげ, その流動性を測定し, 各材料の成形加工性をWeirの成形加工性のパラメーターαSTVにより比較した.そのなかでレコード材料として適している塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体について, レコード成形性およびSN比と混変調歪率に対する金型温度と型締力の影響について調べた。各材料の最適加工温度において, 塩化ビニル・酢酸ビニルはαSTVが最も小さい値を示し, 成形加工しにくいことを表わしているが, レコードとしてSN比や耐摩耗性等の音響特性が優れている。射出条件によるレコード成形性の影響をレコードの音溝底半径と音溝縁半径の変化によって調べた。レコード成形性およびSN比に対する金型温度の影響は大きく, 少なくとも40℃ 以上, 型締力も100ton以上を必要とすることがわかった。