著者
高 月菲 張 丘平 延原 肇
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.617-618, 2016-03-10

電子データの改ざんと偽造しやすい問題点に対して、「信頼できるタイムスタンプ」(Trusted Timestamp)という、電子データの存在性と非改ざん性を証明する技術がある。すなわち、「いつ、誰が、どのようなものを作ったか」を証明することができる。しかし、第三者機関(タイムスタンプ認証局、時刻認証局など)に依存する信頼できるタイムスタンプは、1) 手続きが煩雑、2) 時間が長い、3) 費用が高いの3つ問題点がある。それらに対して、本研究では、ブロックチェーンという技術を利用し、信頼できるタイムスタンプを第三者機関に依存せず、分散的に実現する。さらに、提案手法の安全性と有効性を議論する上、実験で費用と時間を評価する。