著者
高山 翔矢 向井 志緒子 Norasakkunkit Vinai 小山 慎一 日比野 治雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

&nbsp;2020年の東京オリンピックに向けて、政府目標としてインバウンド(訪日外国人)数を2000万人と打ち立てる日本であるが、近年の観光事業の発展により目標達成はほぼ確実と言える。それに伴うインバウンド消費の増加のためにも、おみやげ事業は力を入れていくべき分野であり、更なる発展が望まれる。先行研究によると、アメリカ人は「同僚」へおみやげを買わない傾向にあることも示されており、ここに未開拓の市場が存在する。<br>本研究では、どのように日本人とアメリカ人の学生が同僚・クラスメート(以下 同僚)におみやげを選ぶのか検証した。9種のおみやげ(菓子類、雑貨類、食品類がそれぞれ3種)のうち1種をディスプレイ上で選ぶ実験を行った。その際、眼球運動測定も行った。結果として、日本人学生はどの試行においても同僚に対し菓子類を選択する傾向があり、またその選択に迷いは少なかった。アメリカ人学生は菓子類に加え雑貨類も選択する傾向が見られた。また日本人は選択肢を絞っているにもかかわらず菓子類の決定にアメリカ人よりも長い時間をかけることがわかった。