著者
マーカム ディアナ B.:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.9-16, 2003
被引用文献数
2

この20~30年,デジタル情報テクノロジーが図書館に大きな変革をもたらしている。そして,電子情報サービスをサポートする技術インフラも整備されてきている。こういった状況にあって図書館は,利用者の情報ニーズに合った図書館サービスをどう決定していくか。図書館がデジタル革命を十分に利用するための諸方策はどうあるべきか。これらに対処することが図書館リーダーに求められており,またリーダーシップをどう高めるかは大きな課題であり,関心事である。新しいリーダーを教育,訓練するさまざまな開発プログラムが米国で出現しており,すでに実施されている。例えば,ACRL/ハーバードリーダーシップ専門講座,NLMのアソシエート・フェローシップ・プログラム,シラキューズ大学の夏期専門講座などである。著者はこれら9つのプログラムを紹介する。加えて,1999年に開始された,大学図書館のリーダー,管理者を対象とするフライ・リーダーシップ専門講座についてそのカリキュラムと成果を詳しく述べる。また,日本人も参加できるモーテンソン・センター国際図書館リーダーシッププログラムについても詳しく紹介する。
著者
マクネイリー デイヴィッド ミューレン アレクサンダー:共著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.518-529, 2003

本記事では,情報の爆発的増大とヨーロッパにおける情報産業の出現を概略し,次にP-D-R(Pharma Documentation Ring)企業グループの活動を説明する中で製薬業界の情報・ナレッジマネジメントに関する昨今のトピックを深く掘り下げる。P-D-Rは,この分野における経験の交流・共有に取り組む法人組織であり,多国籍製薬企業トップ20社がそのメンバーの多数を占める。P-D-Rは,高水準の商業情報と関連サービスを追求する力強い団体であり,新規に更なる商業情報,およびサービスの導入も奨める。この目的のために,P-D-Rは保健分野の国際的情報産業にたずさわる諸機関と密着な関係を維持している。本記事では,P-D-Rの最近の活動の主な内容を述べ,それがヨーロッパおよびその他の地域の科学情報分野にどのようなインパクトを及ぼしているか,紹介する。
著者
宮川 繁:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.797-803, 2004
被引用文献数
1 1

マサチューセッツ工科大学は2001年にそのすべての授業資料をWeb上のオープンコースウエアに無料で公開すると発表し,2003年にはそこで提供されるコース数が500を超えるまでになった。MITがオンライン教育をどのように作り出し,提供できるか,財政面での実行可能性,持続可能性,プログラムの目標をもとに検討し,次にe-ラーニングの展望,市場調査とビジネスモデルの作成,などを研究するなど,オープンコースウエア(OCW)の実現までの過程を述べた。そしてOCWの資金調達,それへの教員の参加,オンライン授業教材の知的所有権の問題,OCWの利用者,OCWのコースについて紹介する。
著者
レヴィ デイビッド M.:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.1-7, 2002
被引用文献数
1

デジタル資料の発達が図書館運営の方法を大きく変化させてきている。こういった状況で図書館は今後どのような発展をするのか,まず,将来の図書館像を3つ示した。デジタル技術が"壁のない図書館"であるユニバーサルな図書館を実現する可能性を作り出した。個人のニーズ,ローカルな情報ニーズを満たせる私的図書館もまた,デジタル技術がそれを可能にする。すなわち,個々人のニーズにあった情報にアクセスできるのでその意味で私的図書館が実現される。3番目は伝統的な近代図書館である。公的施設と核心的価値を持つ。この各々の長所,短所を述べ,次に将来の4番目の図書館を提示した。それがハイブリッド図書館である。バーチャルな存在を持つ将来のハイブリッド図書館では対象プログラム領域のためのポータルモデルを選択的に採択すべきである。一方で,ハイブリッド図書館では従来的な図書館同様,図書館利用者が物理的スペースを共有するという価値を持つ。今後,かような図書館の世界にはいることは,図書館にとって大きなチャレンジと言えよう。
著者
崔 虎南:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.779-789, 2002

韓国の図書館は韓国電子サイトライセンスイニシアチブ(Korean Electronic Site License Initiative, KESLI)と名付けられた強力なコンソーシアムを構成することによって,冊子体ジャーナルの収集活動とは異なる,電子ジャーナル購入の団体交渉の力を持つに至った。KESLIは,急速に発展した電子ジャーナルのサイトライセンスを,コンソーシアムベースで出版社や情報プロバイダから購入することにより,外国の学術情報の流入を拡大しようという試みとして韓国で開発された画期的なプログラムである。2001年10月末現在,合計246のメンバーが,購入したい出版社の数と同じ数のサブ・コンソーシアムを自主的に形成し,その結果学術情報の使用レベルはKESLI以前と比較すると平均で6倍も高まった。KESLIは国家デジタル科学図書館(National Digital Science Library, NDSL)プロジェクトの下で遂行されており,このプロジェクトの目的は外国の学術情報へのワン・クリック総合ゲートウェイ・サービスを提供する国家的なデジタル図書館を作ることである。2001年5月16日に開始されたNDSLサービスにより,KESLI参加機関の利用者は,様々な出版社やベンダーから提供されるライセンス処理済みの電子ジャーナルを,自らのデスクトップから単一のインタフェースでダウンロードできる。
著者
BRAND Amy:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.410-418, 2004 (Released:2004-09-01)
被引用文献数
1

CrossRefは,共有技術を築くことを目的とした自立的な会員制の協会である。その使命は学術出版社や専門書出版社間での共通な合意が求められるサービスを通して,学問研究の出版物へのアクセスを向上させることである。CrossRefのネットワークは今日,数百の出版社から出版される数百万の論文やその他コンテンツを網羅する。本記事は,CrossRefが2000年に開始されて以来どこまで進んだか,そして科学・学術・専門コンテンツをオンラインでリンクする真に包括的なネットワークに到達するには,何を進める必要があるかを見ていく。
著者
崔 虎南:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.779-779, 2002 (Released:2002-02-01)
参考文献数
12

韓国の図書館は韓国電子サイトライセンスイニシアチブ(Korean Electronic Site License Initiative, KESLI)と名付けられた強力なコンソーシアムを構成することによって,冊子体ジャーナルの収集活動とは異なる,電子ジャーナル購入の団体交渉の力を持つに至った。KESLIは,急速に発展した電子ジャーナルのサイトライセンスを,コンソーシアムベースで出版社や情報プロバイダから購入することにより,外国の学術情報の流入を拡大しようという試みとして韓国で開発された画期的なプログラムである。2001年10月末現在,合計246のメンバーが,購入したい出版社の数と同じ数のサブ・コンソーシアムを自主的に形成し,その結果学術情報の使用レベルはKESLI以前と比較すると平均で6倍も高まった。KESLIは国家デジタル科学図書館(National Digital Science Library, NDSL)プロジェクトの下で遂行されており,このプロジェクトの目的は外国の学術情報へのワン・クリック総合ゲートウェイ・サービスを提供する国家的なデジタル図書館を作ることである。2001年5月16日に開始されたNDSLサービスにより,KESLI参加機関の利用者は,様々な出版社やベンダーから提供されるライセンス処理済みの電子ジャーナルを,自らのデスクトップから単一のインタフェースでダウンロードできる。
著者
宮川 繁:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.797-803, 2004 (Released:2004-03-01)
被引用文献数
1 1

マサチューセッツ工科大学は2001年にそのすべての授業資料をWeb上のオープンコースウエアに無料で公開すると発表し,2003年にはそこで提供されるコース数が500を超えるまでになった。MITがオンライン教育をどのように作り出し,提供できるか,財政面での実行可能性,持続可能性,プログラムの目標をもとに検討し,次にe-ラーニングの展望,市場調査とビジネスモデルの作成,などを研究するなど,オープンコースウエア(OCW)の実現までの過程を述べた。そしてOCWの資金調達,それへの教員の参加,オンライン授業教材の知的所有権の問題,OCWの利用者,OCWのコースについて紹介する。
著者
マクネイリー デイヴィッド ミューレン アレクサンダー:共著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.518-529, 2003 (Released:2003-11-01)
参考文献数
15

本記事では,情報の爆発的増大とヨーロッパにおける情報産業の出現を概略し,次にP-D-R(Pharma Documentation Ring)企業グループの活動を説明する中で製薬業界の情報・ナレッジマネジメントに関する昨今のトピックを深く掘り下げる。P-D-Rは,この分野における経験の交流・共有に取り組む法人組織であり,多国籍製薬企業トップ20社がそのメンバーの多数を占める。P-D-Rは,高水準の商業情報と関連サービスを追求する力強い団体であり,新規に更なる商業情報,およびサービスの導入も奨める。この目的のために,P-D-Rは保健分野の国際的情報産業にたずさわる諸機関と密着な関係を維持している。本記事では,P-D-Rの最近の活動の主な内容を述べ,それがヨーロッパおよびその他の地域の科学情報分野にどのようなインパクトを及ぼしているか,紹介する。