著者
レヴィ デイビッド M.:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.1-7, 2002
被引用文献数
1

デジタル資料の発達が図書館運営の方法を大きく変化させてきている。こういった状況で図書館は今後どのような発展をするのか,まず,将来の図書館像を3つ示した。デジタル技術が"壁のない図書館"であるユニバーサルな図書館を実現する可能性を作り出した。個人のニーズ,ローカルな情報ニーズを満たせる私的図書館もまた,デジタル技術がそれを可能にする。すなわち,個々人のニーズにあった情報にアクセスできるのでその意味で私的図書館が実現される。3番目は伝統的な近代図書館である。公的施設と核心的価値を持つ。この各々の長所,短所を述べ,次に将来の4番目の図書館を提示した。それがハイブリッド図書館である。バーチャルな存在を持つ将来のハイブリッド図書館では対象プログラム領域のためのポータルモデルを選択的に採択すべきである。一方で,ハイブリッド図書館では従来的な図書館同様,図書館利用者が物理的スペースを共有するという価値を持つ。今後,かような図書館の世界にはいることは,図書館にとって大きなチャレンジと言えよう。

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最初の紹介.CiNii 論文 -  レヴィ, デイビッド M.(著), 高木和子(訳)デジタル時代における図書館の位置付け http://t.co/TB30rmV2 #UdMatLab

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