著者
高木 忠雄
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.250-253, 1994-08-25 (Released:2011-08-11)

閃光発光の調光方式の主流となっているTTL調光方式には, 被写体サイズや反射率の大小に影響されて, 露出が適正値からずれる場合があるという未解決の問題があった。本論文で紹介するマルチエリア調光システムは, 1) 調光エリアの分割化, 2) モニタ発光の実施, 3) 距離情報の利用という3要素を新たに導入することで, 上記課題を解決した。これにより, 閃光撮影における適正露出の確度を飛躍的に向上させることに成功した。