著者
高橋 勇介
出版者
日本経済政策学会
雑誌
経済政策ジャーナル (ISSN:13489232)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.1-12, 2021-04-30 (Released:2021-04-30)
参考文献数
14
被引用文献数
1

本稿では、非正規雇用から正規雇用への移行要因について、パネルデータを用いて検証した。本稿の主な結論は以下のとおりである。雇用保険に加入している、教育訓練給付制度を利用中である場合、正規雇用への移行が促進されていることが分かった。また、男性においては、医療・社会保険・社会保障の業種で、正規雇用への移行が進んでおり、雇用契約期間のない非正規雇用のほうが、正規雇用への移行が進みやすいことも判明した。
著者
高橋 勇介
出版者
日本経済政策学会
雑誌
経済政策ジャーナル (ISSN:13489232)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.17-29, 2022-08-31 (Released:2022-08-31)
参考文献数
29

本稿では、非正規雇用から正規雇用への移行の諸要因について検証した。主な結論は以下のとおりである。初職が正規雇用である場合、非正規雇用から正規雇用への移行が起こりやすいこと、ハローワークの利用が女性の正規雇用への移行を促進しており、現職決定後に前職を退職する場合のほうが正規雇用に移行しやすくなっていることも分かった。これらの結果は、初職が正規雇用であった労働者にサンプルを限定した推定でも得られた。
著者
高橋 勇介
出版者
日本経済政策学会
雑誌
経済政策ジャーナル (ISSN:13489232)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.17-31, 2021-09-15 (Released:2021-09-15)
参考文献数
21

本稿では、地域資源の保全に対する寄附行動への意志の決定要因について、実証分析を行った。主な結論は以下のとおりである。寄附行動への意志には、ソーシャル・キャピタルの要素である、「信頼」や「互酬性の意識」といった規範的な意識が影響している。なお、「現在居住している地域への愛着」は、地域資源の保全や地域活動への参加に対する意識には関連していたが、寄附行動への意志に関しては限定的な影響にとどまっていた。