- 著者
-
澁沢 賢
玉置 嘉男
高田 兼雄
- 出版者
- 社団法人 日本繊維機械学会
- 雑誌
- 繊維機械學會誌
- 巻号頁・発行日
- vol.5, no.6, pp.318-323, 1952
研究目的従来の練篠機における取扱いの困難なる点、並びに機構的に複雜なる点等を改良して取扱いの上機構の上において従来の機械の観念に捉われず各種の改良を試みた。研究結果従来の練篠機に対して次の諸点について研究の結果、幾多の改良を行い好結果を得た。1.機械各部を全密閉式にして要所にはボールベアリングを使用、注油の手数を省いた。2.ギヤエンドはボツクス内に密閉して油中運転となし外側にダイヤルを設けドラフト変換を極めて容易にした。3.ローラウエートは油圧式として任意の荷重を与えることが出来るようにした。4.ローラゲージの変更はギヤエンドに関係なく出来るようにした。5.全停止装置を電気的とした。6.機械全体の回転を靜寂にすると共に無振動となつた。7.DHローラの駆動をギヤエンドボツクスよりシヤフトドライブ方式とした。8.トツプコーミング装置をカバ内に納め上面を平坦となし掃除を容易にすると共に外観上においても一段と精彩を放つようにした。9.アンダクリヤラを動搖式にした。10.トツプおよびボツトムローラの軸にニードルベアリングを備え運転のスムースとトツプローラの回転抵抗を少くしてスリツプを防止した。11.電気的任意定長停止装置を設けた。12.カレンダローラはスプリングにより任意の圧力を与えるようにした。