著者
髙橋 宏輔 千住 智信
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成30年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第71回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.296-297, 2018-09-19 (Released:2020-01-20)

近年, 環境への配慮から風力発電などの再生可能エネルギー発電の導入が増加している.従来の風力発電機は,風速25m/s以上になると発電を停止している.また運転時には,風車ブレードと発電機の慣性の違いにより,軸にねじれが生じる.この軸ねじれは,軸の共振周波数において増幅され,軸に過度なねじれ応力を加え,軸系が破損する原因となる. 本論文では,H∞ 制御器を用いて軸の共振周波数におけるの応答を抑制し, 風力発電機をタービントルクにねじれトルクを追従させることで軸のねじれを抑え, 35m/sまでの強風時でも発電を続ける出力平滑化された制御を提案する.