著者
畑中 純子 落合 のり子 立川 美香 鳥羽山 睦子 三木 明子 水谷 聖子
出版者
日本産業看護学会
雑誌
日本産業看護学会誌 (ISSN:21886377)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.11-21, 2022 (Released:2022-04-28)
参考文献数
19

目的:産業看護職として従事する前に必要な知識項目を明らかにすること.方法:日本産業看護学会学会員の看護系大学教員50人,産業看護職50人を対象として質問紙の郵送によるデルファイ法を用いた調査を2020年1月から2月に行った.質問紙は5つの大項目,143の小項目から構成され,同意率は80%以上とした.結果:第1回調査協力者は看護系大学教員23人,産業看護職28人の計51人(回収率51.0%)であった.同意率80%以上の小項目数は109であった.第2回調査は109項目のなかから平均5.5点以上の51の小項目を調査項目とした.第2回調査協力者は看護系大学教員11人,産業看護職15人の計26人(回収率83.9%)であった.同意率80%以上の項目は5つの大項目,50の小項目であった.結論:産業看護職として従事する前に必要な知識項目は5つの大項目,50の小項目であることが示された.
著者
金森 悟 宇都宮 千春 石倉 恭子 秋元 史恵 鳥羽山 睦子 高波 利恵
出版者
日本産業看護学会
雑誌
日本産業看護学会誌 (ISSN:21886377)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-19, 2023 (Released:2023-05-09)
参考文献数
17

目的:今後の日本産業看護学会のあり方に関する会員のニーズを明らかにすることを目的とした.方法:研究デザインはデルファイ法とした.日本産業看護学会の会員363名を対象に,2回のWeb調査を2022年9月から11月にかけて行った.調査項目は,基本属性,学会のあり方に関する原案項目,原案項目以外に学会のあり方で期待することとした.結果:1回目調査は120名(回答率33.1%),2回目調査は98名が回答した.結果を踏まえた著者らの検討により,会員のニーズは【会員向けの情報提供や教育】【産業看護学の推進】【会員同士の交流や相談】【国内外の関連学会・団体等との連携】【社会への発信】【学会の運営】となった.考察:関連学会から出されている学会のあり方と類似する領域もあったが,会員同士の交流や相談に関する領域は特徴的であることが示唆された.結論:会員のニーズは6領域17項目であった.理事会を中心に,対策を検討していくことが望まれる.