- 著者
-
鶴若 祐介
- 出版者
- 独立行政法人海洋研究開発機構
- 雑誌
- 挑戦的萌芽研究
- 巻号頁・発行日
- 2012-04-01
洞窟など地底湖に生息する生物のほとんどは、眼が退化している。しかしながら、それらの生物より遥かに長い時代を暗黒世界に生きる深海生物は、なぜ眼が退化していないのであろう?眼は機能しているのだろうか?その問いの答えが本研究結果から示された。深海魚ヤマトコブシカジカは、しっかりと眼で対象物を認識し、さらには色を学習し、暗闇でも識別できることが示唆された。また、眼を持たない原始的な生物である深海イソギンチャクは光を識別し、波長の変化を感知できることが分かった。