- 著者
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黄 珊
- 出版者
- Japanese Society for the Science of Design
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- pp.207, 2013 (Released:2013-06-20)
製品機能の差別化が困難になった今日、製品のデザインは重要なツールとして消費者の購買行動に影響を与える。グローバル化にあたって、競争優位を築くため、企業はデザインの重要性を認識しなければならず、効率的にこのツールを使うことが非常に大事であると考えられる。また、文化は消費者の価値観、購買行動、および美意識に影響する。各国の消費者は外界の刺激を解釈するときは自らの文化、価値観に左右されるので、ほかの国の消費者と比べると、製品に対する解釈も違うであろう。グローバル環境で、異文化の消費者のニーズを満たすために、異文化の美意識を理解できることは企業には大きな意味があると考えられる。本研究は、具体的に中国人消費者が思う「日本らしさ」の特徴を明らかにする。こういう特徴を明らかにすることで、デザインの動向を把握することを可能にし、より客観的な提案を行うことができる、中国市場むけの「日本らしさ」もった製品の開発マーケティングのための施策を提案する。