著者
黒川 奈桜子 斎藤 博昭
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.165-170, 2012-09-04

和音推定の既存手法であるクロマベクトル法とスペクトルディップ法の2手法を組み合わせることで,2手法の弱点を互いに補い合い,より高精度な和音推定のシステムの開発を行う.実験では96パターンの単和音とピアノ楽曲を対象に,各フレームで正解の和音を出力する平均順位を求めた.単和音ではクロマベクトル法3.80位,スペクトルディップ法4.19位に比べ提案手法は2.98位となり,楽曲でもクロマベクトル法15.18位,スペクトルディップ法11.57位に対して提案手法は11.31位となった.