著者
仙場 浩一 齊藤 志郎 角柳 孝輔 中ノ 勇人
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.37-41, 2009-01-05

物質と光の相互作用を光子1個レベルで操る共振器量子電磁力学いわゆるcavity-QEDは,人工原子の一種超伝導量子ビットを使えば,超伝導回路のみで実験可能なことが近年実証された.巨視的量子系である超伝導量子ビットとマイクロ波光子の相互作用は,原子と光子の相互作用に比べ何桁も強く設計可能であり,実験に必須な強結合条件が容易に実現できる.さらに,様々な物理パラメータが電気回路的に可変な魅力的な系であることも判ってきた.