著者
丸山 英樹 齋藤 有香 吉田 陽香
出版者
Japan Wetland Society
雑誌
湿地研究 (ISSN:21854238)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.47-52, 2020 (Released:2020-08-10)
参考文献数
8

エストニア共和国は小さな国であるが,大きな湿地を持ち,持続可能な開発に関する市民活動も多い国の一つである.他方,日本の大学や非政府組織は海外スタディツアーを行ってきて久しい.近年は特に,持続可能な開発をテーマにしたスタディツアーが見られるようになった.本レポートでは,持続可能な開発のうち湿地に着目したエストニアへのスタディツアーについて紹介する.まずスタディツアーの概要について紹介した後,現地のリソースと日本側となる大学の単位付与についての組み合わせおよび工夫を記す.最後に,教育プログラムとしての湿地のワイズユースの可能性をラムサール条約における CEPA プログラムの枠組みから捉える.