著者
齋藤 紀先
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.37-43, 2018 (Released:2018-01-01)
参考文献数
16

・慢性咳嗽, 慢性呼吸苦の訴えに対し, まずbiologicalな病態の鑑別を入念に行う. ・咳喘息などの慢性咳嗽患者では, 一般の気管支喘息患者よりも抑うつ・不安といったpsychologicalな因子の関与が大きいことが示唆されている. ・肺気腫などの慢性呼吸苦に対してはpsychologicalおよびsocialな問題の評価が重要である. ・Bio-psycho-socialといった視点で問題評価を行うことが, 慢性咳嗽や慢性呼吸苦のコントロールにおいて非常に重要である.