- 著者
 
          - 
             
             木村 桂
             
             齋野 朝幸
             
             佐藤 洋一
             
             黒坂 大次郎
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 岩手医科大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 基盤研究(C)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - 2011 
 
          
          
          
        
        
        
        プロテアーゼ活性化型受容体(PARs)はGタンパク共役型受容体の一種である。涙腺でのPARsの機能をCa2+イメージング法にて検討した。RT-PCRでPAR2のみの発現を認めた。PAR2刺激によって細胞内Ca2+の上昇を認め、この上昇は細胞外Ca2+除去によっても消失せず、PLC抑制薬やIP3受容体抑制薬でも阻害されなかった。Ca2+流入機構では、低濃度Gd3+等の投与で完全抑制されず、NO donorの投与で流入の増強を認めた。以上から、PAR2は細胞内ストアを刺激して[Ca2+]iの上昇を引き起こすが、これはIP3非依存性の反応と考えられ、Ca2+流入機構としてNCCEが優位に働いている。