著者
澤田 英夫 浜武 通子 原 明 中山 俊裕 出屋敷 喜宏 サワダ ヒデオ ハマタケ ミチコ ハラ アキラ ナカヤマ トシヒロ デヤシキ ヨシヒロ HIDEO SAWADA MICHIKO HAMATAKE AKIRA HARA TOSHIHIRO NAKAYAMA YOSHIHIRO DEYASHIKI
雑誌
岐阜藥科大學紀要 = The annual proceedings of Gifu College of Pharmacy
巻号頁・発行日
no.41, pp.30-36, 1992-06-30

ヒト胎盤およびブタ水晶体と筋肉から精製したアルドース還元酵素に及ぼす加水分解型および縮合型タンニンの阻害を比較した。ガロタンニンは他のタンニンより強くこれらの酵素を阻害し, このうち1,2,3,4,6-penta-O-galloyl-β-D-glucose(PGG)が最も低いIC_<50>値(60-70nM)を示した。PGGはアルコール脱水素酵素, アルデヒド還元酵素, カルボニル還元酵素に対して低度の阻害しか示さなかった。PGGによるアルドース還元酵素の阻害様式はカルボニル基質に対して混合型であったが, 活性化剤である硫酸イオン存在下では不拮抗型となった。