著者
Ando Shirley
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.33-42, 2009

「日本人論」は、単なる理論の枠をこえ、日本社会そして個々の日本人が毎日の生活の中で体現している生きた「現実」である。それは、日本人自身の自画像や日本という国のナショナルアイデンティティを生みだすための大切な役割を果たしている。日本文化やその「特殊性」を、単純明快に表現するときに使われることも多い。また、文化的アイデンティティを守り、創りだし、あるいは強化することによって、世代を超えた国家共同体の重要性を強調する。