著者
前河 正昭 Huygens Oscar C. Carr Meghan M.
出版者
長野県自然保護研究所
雑誌
長野県自然保護研究所紀要 (ISSN:13440780)
巻号頁・発行日
no.3, pp.61-65, 2000
被引用文献数
1

1999年9月10日に長野市内でツキノワグマ1個体(メス、成獣)を捕獲、お仕置き、放獣し、ラジオテレメトリーによる行動圏調査を開始した。同年12月25日現在、最外郭法で求めた行動圏は2.86km2となり、標高460m~890mの中山間地域(里山地域)に限られていた。環境選好性はアカマツ群落、落葉果樹園で高く、カラマツ植林で低かった。なお、捕獲場所の果樹園は行動圏には含まれていなかった。