- 著者
 
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             中村 寛志
             
             Chavez F.G.
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
 
          
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - no.5, pp.77-82, 2007 (Released:2010-04-05)
 
          
          
          
        
        
        
        本調査は、インゲンテントウの原産地とされるグアテマラ高地のチマルテナンゴにおいて、インゲン類の被害実体の明らかにするために、2004年9月に行ったものである。農業研究所ICTAの圃場では、インゲンのGreen bean系統では1200株中、食害痕は11株、Black bean系統では食害痕はみられなかった。栽培農家のインゲンとベニバナインゲンの圃場では、食害痕のあった株の割合は3~18.9%で、幼虫への寄生率が46.7%もある圃場もみられた。採集したマミーから寄生バエの蛹が出てきたが種名は不明であった。卵塊卵粒数は最小27卵、最大50卵で、平均卵粒数は40.3(サンプル数13卵塊)であった。採集した成虫の中に僅かの割合ではあるが、鞘翅斑紋に変異のある個体がみられた。また斑紋の変異個体と正常な斑紋の個体との交尾が観察された。