著者
水野 稔 GHAEMMAGHAMI S. Mahmoud 内藤 和夫
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.31, pp.19-28, 1986-06-25

ふく射暖房の省エネルギ性を論じるとき,ふく射パネルに対する人体の位置によって評価が変わってくる.一般に人がパネルに近づくほど,設定室温が低くできることから,ふく射暖房は有利になってくる.この点に関し,室からの貫流損失の大小を対象として,熱環境の質を空間中の微小物体の温度で評価することにより,この問題に対する基本的な考察を行った.この評価物体の温度を一定に保つとき,変更面(ふく射パネル)からのふく射の射出量を変えても,室全体からの貫流損失が変わらない熱環境評価物体の位置が存在する.この位置の集合を省エネルギ境界面と定義し,この面の諸性質および近似的な求め方などについて明らかにした.