著者
阪本 博志 Hiroshi SAKAMOTO
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.263-282, 2010-03-05

「マスコミの帝王」と呼ばれた評論家・大宅壮一(1900-1970)は、1965年から亡くなる直前まで『週刊文春』誌上で対談を連載し、毎回各界の第一人者との対談をくりひろげた。今日では忘れ去られているといってよいこの対談について筆者の作成した記録を示し、『週刊公論』『改造』などにおける大宅による他の連載対談の記録との比較から、その重要性をうきぼりにする。そしてこの対談の変容をさぐったうえで、考察を加える。