著者
黃 馨儀 Hsin-Yi Huang
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2014-03-20

本研究は朝の連続テレビ小説(朝ドラ)の女性表象及びその社会的意義を検証したものである。研究範囲となる50年間を5つの時期に分け、テクスト分析を主な研究方法とし、作品の特徴・傾向を分析した結果は以下となる。朝ドラは最初から女の一代記ではなかったこと、全盛期の朝ドラは戦時のジェンダー的構造を、映像を通し、視聴者に再体験させる役割があることと、女性の自立、家庭と仕事の両立が可能な条件は「女性職」、明治大正昭和というテーマに限られていることが指摘できる。本研究は「女性のジャンル」の下位概念から、メディアでの女性文化に関する分析を試みた。