- 著者
-
J. Michael Fitzsimons
William H. Legrande
Jeffrey W. Korth
- 出版者
- 日本魚類学会
- 雑誌
- 魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, no.2, pp.189-193, 1988-09-20 (Released:2010-06-28)
- 参考文献数
- 8
Bagre marinusの複相染色体数は54本で, 12本の中部着糸染色体, 8本の次中部着糸染色体, および残りの端部又は次端部着糸染色体からなる.ハマギギ科の3種 (Arius dussumieri, A. felis, Bagre marinus) の核型は同じ複相染色体数を示しているが, おのおのの種の腕数は異なっている.14科132種のナマズ類の中では複相染色体数が56±2本のものが多く, この範囲の数は特にハマギギ科, ギギ科, Ictaluridae, Pimelodidaeにおいて最もよく見られる.骨学的研究からも, これらの科にDoradidae (核型は未知) を加えたものが, 現生ナマズ類の祖先型に近い1グループを形成すると考えられている.