- 著者
-
Hiroyuki KAWASHIMA
Junko SHINDO
Masayuki HORI
- 出版者
- 社団法人 環境科学会
- 雑誌
- 環境科学会誌 (ISSN:09150048)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.4, pp.279-289, 2007-07-31 (Released:2010-06-28)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
-
2
東南アジアでは経済成長に伴い一人当たり米消費量が減少し始めている。一方,米の単収は増加し続けており,今後,水田が余る事態が予想される。この余剰農地を利用すれば,森林面積を減少させることなく,エネルギー作物の生産が可能である。余剰農地は2050年においてインドネシア,マレーシア,フィリピン,タイ,ベトナムの5ヶ国合計で1,560万haと予測される。そこからサトウキビ11億8,000万トンの生産が可能である。これよりエタノールを製造すると,現在日本が原子力発電より得ているエネルギーの2.4倍のエネルギーを得ることが出来る。