著者
Shrestha Suresh Das Karmacharya Roshani Rao G.K.
出版者
地下水学会誌
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.29-40, 1996-02-08
参考文献数
6
被引用文献数
9

ネパール国カトマンズ盆地には礫層を主体とした鮮新・更新統が広く発達している.この礫層は.盆地北部では不圧地下水の帯水層で.南部では被圧地下水の帯水層を形成し.その中間の中央部では半被圧帯水層となっている.これらの帯水層には15m程度の井戸が掘削され.主として飲雑用水として利用されている.盆地全体の地下水流動量は1,380m<SUP>3</SUP>/dayであるが.雨期にはほぼその2倍に増大する.しかしながら.カトマンズ盆地の水利用量の40%をしめる地下水使用量の増加によって.水位低下などの障害が心配されてきた.そこで.特に北部についてはマルチパーパス計画を行うべきである.