著者
山西 健斗 小倉 正義 Kento YAMANISHI Masayoshi OGURA
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.79-83, 2019-02

本研究では,児童の学習及び学習に対する心理的な側面と学校適応感との関連について,レビューを通して明らかにし,児童の学習に関する研究の今後の方向性について展望することを目的とした。レビューの結果,2000年から2018年までに刊行された学習と学校適応感の関連を検討した論文について⑴小学校4年生から6年生までの児童を対象とした研究が多いこと,⑵学習のとらえ方は研究者によって様々であること,⑶学習と学校適応感との相関は認められるが,学習から学校適応感への影響は研究によって異なることが明らかになった。今後は,学習の適応感が低くても学校適応感の高い児童の存在を考慮したうえで研究を進める必要がある。