著者
原田 卓弥 鈴木 貴之 戸花 善紀 湯口 雅史 Takuya HARADA Takayuki SUZUKI Yoshiki TOHANA Masafumi YUGUCHI
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.95-102, 2019-02

新学習指導要領では,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を求めており,主体的に学びに参加する子どもの育成を推し進めている。体育科では,運動への好意的なかかわりの2極化傾向が課題として挙げられ,負の極に位置する子どもに焦点を当てた授業展開に大きな関心が寄せられている。陸上運動・リレーにおいて,走力の差が主体的な学びへの参加の差にも現れている現状をふまえ,「運動の本質的なおもしろさ」に着目して,走路が全て円形という教材の開発を図った。そして,ワークシートから収集したデータをテキストマイニングにより分析した結果,主体的に学びに参加している子どもの姿を確認することで,「サークルリレー」という教材の有用性が示唆された。