著者
Vargas Walter M. Minetti Juan L. Poblete Arnobio G.
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.849-856, 1995-10-25

南アメリカ中緯度における北東風と西風の強さの変動に、顕著な気候ジャンプが認められた時期を、気候的シグナル-ノイズ比などの検定によって明らかにした。、このような顕著なジャンプは、10年以上の周期で起こっており、過去100年間ではおおむね北半球で見いだされた気候ジャンプの時期と一致していた。月別の西風の強さでは、、ジャンプは1年のうち6つの月(1、3、4、7、11、12、の各月)に認められ、7月では1939年(弱化)・49年(強化)・67年(強化)・77年(弱化)に、また1月では1974年(弱化)に見いだされた。北東風の気候ジャンプは月および季節単位で認められたが、年単位ではで認められなかった。北東風における主要な気候ジャンプは1950年代初頭に認められ、長周期変動ととのにその強化(弱化)は、アルゼンチンの亜熱帯地域における降水量の増加(減少)と関係していたと考えられる。