著者
藤沼 祥成 横野 光 Pascual Martinez-Gomez 相澤 彰子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.367, pp.35-40, 2012-12-12

近年 Twitter を始めとする Consumer Generated Media (CGM) の発展により、正式な表記でないもの、いわゆる崩れた表記が増加してきた。特に日本語を処理する時に前処理として分かち書きを必要とするが、このような崩れた表記に対しては現在の自然言語処理ツールは対応できていない。本論文においては一つの単語、「おはようございます」に注目し、Conditional Random Field (CRF) を用いて崩された「おはようございます」を抽出した。また、「おはよう」がどのようなルールにて正式な表記から崩れた表記に変化するかを追究した。実験では「おはよう」に相当する部分の抽出と「おはようございます」に相当する全体の抽出を行った。実験の結果、共に 0.91 を超える F1 値で抽出できた。また「おはよう」に相当する部分に対しては「おはよう」からどのように変換されたかのルール抽出を行い、JUMAN7.0 にないルールを抽出できた。