著者
Renzo Andrés Venturo Barriga Vincent E. Defalque Jorge Guzman Rodriguez Siever Morales-Cauti
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.11-15, 2022 (Released:2022-03-12)
参考文献数
22

Heterodoxus spinigerによる刺咬性シラミ症と診断された1歳齢の雄犬において,サロラネル2.5 mg/kgを用いた単回の経口投与にて良好な治療成績を得た。投与後,急速な皮膚病変と掻痒の改善が認められた。治療後28日目の時点でも,皮膚検査の結果は基準範囲内であり,シラミは検出されなかった。本報告は,筆者の知る限りHeterodoxus spinigerによる刺咬性シラミ症と診断された犬に対してイソキサゾリンを用いて治療を実施した初めての報告である。