著者
Garga V. K. Seraphim L. A.
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, 1977-09-15

リオデジャネイロ付近の30 m高の切取りから採取した2種類の混成岩風化残積土(A, B)の土性, 力学特性の試験報告である。この土は黒雲母と長石の含有成分に差があり, 土Aは石英と長石に富み, 土Bは雲母に富んでいる。締め固めた状態, 乱さぬ状態について飽和, 不飽和土の排水セン断を直接セン断試験で行なった。Lambeの提示に従いセン断速度は2.5+10^<-4>cm/secとしている。土Aと異なり土Bのセン断特性は締固めた場合が乱さぬものより大きいが, 締固め土の強度に及ぼす含水比の影響は土Bにおいて少ないこと, また締め固めた土の破壊ヒズミは最適含水比と最小であり, このとき粒子破砕の兆候が認められたこと, 風化土層の物性を各種の方法で調べたが, 風化とともに粒径や粒子比重が段々減少することが認識されたことなどを述べている。