著者
下條 太貴 廣瀬 等 Shimojo Taiki Hirose Hitoshi
出版者
琉球大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
琉球大学教育学部教育実践総合センター紀要 (ISSN:13466038)
巻号頁・発行日
no.22, pp.117-138, 2015

本研究は,児童の規範意識の発達について,学校・家庭・地域での活動が規範意識に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。調査では,小学生5ー6年生を対象とし,規範についてはTurielの領域特殊理論に基づき,規範を「道徳」「社会的慣習」「個人」の3領域に分けて詳細に検討した。下條・廣瀬(2015) の結果に基づき,その結果を実践的な場面において検討するため,家庭や地域が関わる,小学校における行事(運動会)を取り上げた。そして,家庭や学校,地域での活動の影響により,児童の規範意識の高まりの結果としての規範行動が行事(運動会)の前後でどのように変化するかを明らかにし,小学校における行事(運動会(5学年については組み体操, 6学年についてはエイサー))に関わる学校や家庭,地域での活動が規範行動に与える効果を検討し,明らかにした。