著者
Smith M.D.
出版者
兵庫県森林動物研究センター
巻号頁・発行日
no.8, pp.20-29, 2016 (Released:2018-01-15)

・北米における野生化したノブタは、農作物被害のほか森林被害や生態系への被害など多くの問題を引き起こしている。・家畜として16世紀にアメリカに導入されたのち野生化し、現在では全米の45~47州に分布が拡大している。・狩猟対象としても人気があるため狩猟者によって他地域に移動され、分布拡大が加速した。・ノブタの管理には、ワナや銃を用いた捕獲と電気柵などで防除する手法が取られている。・ノブタの場合個体数の8割を捕獲しても個体数を削減できなかったため、群れ全体をすべて一掃する戦略的な捕獲計画が必要である。