著者
Stagnari Fabio Onofri Andrea Covarelli Gino
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.339-343, 2006-08-20
参考文献数
21

中部イタリアの2カ所におけるコムギ圃場試験をおこない,植物油あるいは鉱油を散布液に添加することで,クロジナホッププロバルギルの処理薬量を標準量の1/2に減らしてもカラスムギ,クサヨシに対して十分な防除効果が得られることがわかった.植物油と鉱油の効果に,大きな差はなかった.ただしライグラスの十分な防除のためには,油を添加しても標準量の散布が必要であった.ジクロホップメチルとフェノキサプロップPエチル混合剤の場合は,カラスムギに対してのみ,油添加により処理薬量を標準量の2/3に減らすことができた.しかし,この混合剤はクサヨシに対しては効果がなく,ライグラスに対しては,油を添加しかつラベル記載の最高処理薬量を散布した時にのみ有効であった.