著者
TECHAUMNAT Boonchai 濱田 昌司 宅間 董
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.247, pp.85-90, 2000-07-25

曲面形状の人体モデルを用いて商用周波の一様磁界の誘導電流を計算した。計算方法は境界要素法である。人体モデルは二次の曲面要素で構成した。一様導電率の場合を含め、臓器の導電率を4通りに変えて検討した。一様導電率のモデルでは縦方向の磁界による最大誘導電流密度は前と後ろの体表面の近くで生じ、横方向の磁界による最大誘導電流密度は左右の体表面の近くで生じる。人体モデルの姿勢の影響を検討したが、誘導電流はほとんど変わらない。臓器のあるモデルの計算結果は多くの場合に臓器の誘導電流密度と他部位の導電率との比が導電率の比に比例する。