著者
北村 泰一 小川 徹 Tai-ichi KITAMURA Tohru OGAWA
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.75-80, 1979-03

この論文では,昭和基地におけるHFドップラー法によるTIDの観測が提案されている.TIDの中でも,現在その性質や発生源がよくわかっていない中規模TIDに特にねらいをつけ,送受信局の距離を80-300kmに想定し,重力波の方位と分散を測定して,その発生源の位置を推定し,また,電離層高度における中性大気の温度を評価するのがその主な目的である.具体的な場所を提案し,その費用の概略も算出されている.
著者
藤原 玄夫 北村 泰一 Motowo FUJIWARA Tai-ichi KITAMURA
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.181-190, 1980-03

ライダーによる南極の中層大気圏の探査を提案する.これはYAGレーザーおよびYAGレーザー励起色素レーザーをライダー送信系に用いて,成層圏のエアロゾル,オゾンや中間圏,下部熱圏のアルカリ金属原子,エアロゾル等の微量成分と,大気分子個数密度の高度分布およびその時間的変動を精密に測定しようとするものである.南極のライダー観測は,中層大気圏の組成的,力学的構造のグローバルな理解のためにきわめて重要であり,また,オーロラなどの極域電離圏における電磁気的じょう乱に対する中層大気の応答を調べる上できわめて有意義である.