著者
棚橋 大介 浅野 裕俊 水野 統太 井出 英人 Tanahashi Daisuke Asano Hirotoshi Mizuno Tota Ide Hideto
雑誌
【全国大会】平成20年電気学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.115, 2008-03-19

カフェインには、眠気や倦怠感を低減する効果があることで知られている。本研究では、被験者に計算課題を与え作業に対する生理心理的影響をカフェインを摂取した場合としない場合で比較し、評価した。評価指標は心理指標、行動指標、生理指標の3項目とした。心理指標はVASを使用した。VASは作業後にカフェインの影響と考えられる眠気と疲労、作業に対する集中力を、反対の言葉で結んだ線上にチェックさせ測定した。行動的指標は誤答率とTSF(Time Share Function)を用いた。TSFとは、作業の時間分析による評価値である。生理指標は赤外線サーモグラフィで顔面熱画像を取得した鼻部額部差分変動とした。その結果、カフェインにより交感神経が優位となり、タスク後半の集中力の増加につながり、作業能力の向上が確認された。